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1984年 アマゾンで1トンの金鉱発見の記事をみてさっそくいってみた。
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当時ぼくは文化放送というラジオ局で報道部の仕事をしていた。
毎日たくさんのニュースが通信社から送られてくる。
その中に「アマゾン奥地でゴールドラッシュが起きている。」という記事があったのだ。
面白そうだな、と思ったぼくは貯まっていた休暇を取ってブラジルへ出かけたのだった。
まだ直航便なんかない。フロリダ経由で50時間以上の長旅だったのだが、
ブラジルに入ってからはそんなもんじゃなかった。
まずアマゾン河口の町ベレンに到着すると、テレビ局がよく取材依頼をするという
金飾りをじゃらじゃらさせたコーディネーターが現れて、
ワニがごそごそいる沼みたいなところに連れて行く。
ここのワニは皮がいいからとびきりの高級品だ。日本からきた有名人のだれもかれも
買っていったと自慢しながら売つける気満々。
ともかく胡散臭いのが多い。頑丈なジープをレンタルしたら埃だらけ。
どうせもっと汚れるからといいながらバックミラーにミカンを吊るしてくれた。
あとでわかったのだが、走ってるとともかく喉が乾く。
その時、このミカンをジュッと絞って飲むとホントに最高、生き返る。

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アマゾンの川沿いを延々走る。時速200キロ近くで数時間走っても景色が変わらない。
広大な風景に感動するのは最初だけ。すぐに飽きる。
ただただ同じ泥の川と赤茶けた砂の道。あとはジャングル。
対向車もなければ人なんか歩いていない。
途中川の反対の山側から赤い筋が見えてくる。木が燃えている。
ずぅ〜っと先の方まで炎がチロチロと動いていく。
全部を燃えつくすわけじゃなくて気にいった場所を探しながら進む蛇みたいに見える。
乾燥して枯れた木を選んで自然発火しているらしい。
陽が落ちかかった中を動くベロみたいな赤い灯り。なんだかボーッとするくらいきれいだ。
焼畑みたいなもんで、燃え粕が元気な新樹の栄養になるのだろう。
生態系の新陳代謝というか輪廻のようでなんとなくお祈りしたくなる。
その先がいよいよガリンペイロ達の金掘り採掘場の入り口。まずアマゾンの浅瀬を渡る。
かろうじて泥がたまっているところを今度は恐る恐る時速数キロでゆっくり前に進む。
右や左にクルマの残骸。重機なんかもちろんはいれない。
だからガリンペイロはツルハシかついで金掘りに行くしかないのだ。
あちこちに逆さピラミッドに掘り進められた採掘現場がいくつも広がってる。
その穴のひとつひとつに牢名主みたいなのがいて
ショバ代を払って縄梯子を降りる。あとはひたすら岩礁を掘るだけです。
縄梯子ったってボロボロよく落ちるらしい。当たりどころが悪ければ死ぬ。
こんなだれも知らんところで死に損なったら土砂に埋められて一巻の終わりです。
しかも必死の思いで谷底に降りてみて気がついたことがある。
上から見るとプールのジャンプ台みたいに深くて広く見えたのに、
地底から見る地上は途方もなく遠いし、第一あんなに狭かったっけというくらい
空が小さい。蜘蛛の糸の気分。
ぼくはそこで初めて自分が閉所恐怖症だったということに気がついたのです。
現地に入ってすぐに1トンの金鉱石が発見されたというニュースが駆け巡ったけれど、
いくら黄金郷だろうと、もう二度とあんな地下に潜る気はしない。
川底が浮き出した緑がかった岩場を割って火に燃やして金を探すという方法もあるが、
上流でも同じことをやっていて、その風を吸い込むと脳をやられるらしい。
一番上流はどこだっていう落語みたいな話
結局朝、椰子の木から落とした実に当たって気絶したアルマジロを、
これも帰ってきて話すとバカにされるがホントによく当たるのだ。
フェジョーンを煮込んだ鍋にぶっこんで晩にはトロトロに溶けてコラーゲンたっぷり。
でもうまくもなんともない豆汁で腹を膨らませて、
あとは持ってきた文庫本の山本周五郎ばかりくりかえし読んでいた。
まあでも、このほんのちょっとのアマゾン暮らしが、
今も何か考えたり、行動する時の基準になってるような気がします。

詳細はアートライフコレクション館「アマゾンジャングル再生基金」をご覧ください。


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ITTO 駐日ブラジル大使館 社団法人日本海外協会 IPE AMAKAI ArtLIFE VEJ